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カーサンの勝手に映画日記・第1弾~「ようこそ、羊さま」

カーサンは実は映画好きである。
なので、観た映画の記録も兼ねて「カーサンの勝手に映画日記」を
始めて見ようと思う。

記念すべき第1弾の作品はこちら。

「ようこそ、羊さま(原題:好大一対羊)」(2004/中国)



舞台は雲南省のとある村。
雑草でさえ育たないような過酷な環境で細々と生活している老夫婦がいた。
ある日、県の役人が視察にやってきて村の貧しさに驚く。
鍋に芋が蒸かしてあるのを見て、「これは何に使う?」と問う役人に、
「食べるのです」と答える夫のターシャン。
役人には人間の食べ物だとは思えなかったようだ。

そこで役人は、夫妻に羊二頭を送ることにした。
テストケースとしてこの二頭を無事に育てて増やし、
うまく行くようなら村の事業として成り立たせようと考えたのだ。

しかし、送られたのは外国産の高級羊。
育て方も餌も何もかも勝手が違い良く判らないので、老夫婦は困惑する。
しかし、失敗すると役人の顔を潰す事にもなるし、村の事業の可能性も潰す事になる。
どうしても失敗する訳にはいかない。
ターシャン夫妻は、羊が風邪を引かないように家の中に柵を作り、
部屋の雰囲気を明るくするために赤の紙を壁に貼り、
身体にいい食物を食べさせたり、あれこれと気を遣う。

しかし、雑草さえもろくに育たない過酷な土地である。
羊は徐々に痩せ始めて行くのだったが…。

(写真は『CINEMA TOPICS ONLINE』から拝借しました。)



以下、カーサンの感想です。
ネタバレありなので、興味を持った方で結末を知りたくない方は
ここからは見ないで下さい。




抑揚がなく淡々とすすむ映画を退屈と思う人は多いと思う。
この映画もそんな退屈なものの1つだ。

ここっていう山場の無い映画ではある。その代わりじんわりと沁みてくるところは多い。

「モデル事業だ」とか言っていきなり外国産羊を連れてこられて戸惑うターシャン夫妻。
村おこしの事業に繋がるとか、役人の顔を潰すなだとか
何重にもプレッシャーを掛けられたうえに、
「いいよな、羊と昼寝してればいい人は」などとちくちく厭味も言われる。
厄介ごとに巻き込まれた形のターシャン夫妻ではあるが、それでも
羊が寒かろうと思うと自分達の上着を脱いでヤギの背中に掛けてやり、
羊の餌のために奔走しつつ、自分らは役人が食べ物と思わなかったようなものを
相変わらず食べて暮らしている。

そうしているうちに羊に対する愛情が沸いてくるのか、
羊を大切にするのは役人のためでも村のためでもなく、羊のためになってくるのだ。

01.jpg

しかし、羊には赤ちゃんが生まれずモデル事業としては失敗となる。
役人は羊を強引に引き上げてしまうのだが、
ターシャン夫妻は今度は自分達の意思で羊を連れ戻しに行くのだ。
今まで周囲の言うなりで振り回されていた夫婦が初めてとった主体的な行動。
ラスト、羊を連れて歩くターシャン夫妻の姿は、毅然としている、と言うよりは
なんとものどかな「さあ、帰ろうか」と言っているように見えるのも
じんわり沁みるポイントである。

さらにシンパシーを感じるのは、自分達の置かれている状況と
若干重なる部分があるからだろうか。

爺臭いトーサンがターシャンと重なって見えるのは勿論だが、
なんというか、上から提案される事業とか、制度とかって、現状に即してない場合が
多いよね、というところか。
あんな寒冷地にいきなり外国産羊を連れてくるっていうのも、無謀だけど、
農業を取り巻く環境でもおかしな事は沢山あるぞ。

新規就農を翌春に控え、購入する土地も決まっていたら
初年度から出来るだけ効率よく作業できるように、前年の秋からハウス建てとか
出来るだけしておきたいものだが「農地は農業者でなければ購入できない」という理由で、
購入が決まっているにも係わらずその土地では何にも出来ない、とか
資金運用のために農協から融資を受けようとしても
「新規就農者は実績がないから融資出来ません」と言う事で、
(新規だからこそ安定するまでは融資が必要と思うのだが。
実績もあるわけ無いだろうよ、新規なんだから。)
融資を受けるために担保を入れたのだが、その年に確実に返済しなければならなかったり
(既存の農家はその年度中でなくてもいいのに)、
理不尽な思いは枚挙に暇が無いぞ。

あと、今自分達の身近に動物がいるからますます沁みたのかも。
動物はいいよ。動物はいい。
20091108_3.jpg
↑カーサンの幸せなひと時。



まあしかし、この映画はいいぞ。
過酷ながらも美しい自然が映し出されて、
ターシャンが羊と眺める空の映像など本当に清清しい。

他に景観美とじんわり沁みるという事で同じく中国映画の
「山の郵便配達」をオススメしたい。
こちらも労働の厳しさ、尊さを見つめなおせるいい映画だ。



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Author:ノーザンカーサン
イチローが大リーグに行くとほぼ同時に北海道石狩市で新規就農したキリスト(旦那)と共に、悪戦苦闘してきました。イチローがヤンキースに移籍すると時を同じく平飼い・有精卵「イコロラン」の生産を始め、農地で鶏の世話をしております。ここまでイチローイチロー言ってますが、ファンという訳ではありません。
   

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